君との想い出が風に乗って消えても(長編・旧)
そろそろ加恋ちゃんを迎えに行く時間がきた。
加恋ちゃんには公園まで来てもらうことになっている。
僕は加恋ちゃんを迎えに公園まで行こうと家を出た。
公園に行く途中も僕は緊張していた。
加恋ちゃんと家の中で二人きり、何を話そう……。
そう思えば思うほど緊張した。
でも緊張していると同時に他の気持ちも存在する。
楽しみにしているという気持ち。
わくわくしているという気持ち。
嬉しい気持ち。
そういう気持ちを感じることができるのは、とても幸せな気持ちになる。
そう思ったら少しでも早く加恋ちゃんのことを家に連れて行きたくなった。
僕は、そう思いながら公園へ向かっていた。