君との想い出が風に乗って消えても(長編・旧)
「優くん?」
……‼
僕は加恋ちゃんの声で我に返った。
「どうしたの? 優くん」
大きな目をパチリと開いて僕のことを見ている加恋ちゃん。
「あ……えっと……今日も加恋ちゃんかわいいなと思って」
僕は照れながら加恋ちゃんにそう言った。
「ありがとう、優くん」
加恋ちゃんは今日もとびきりかわいい笑顔を見せた。
僕は、そんな加恋ちゃんの笑顔を見てとろけるような気持ちになった。
「じゃあ、行こうか、加恋ちゃん」
僕は加恋ちゃんの笑顔にとろけるような気持ちになりながら加恋ちゃんにそう言った。
「うん」
加恋ちゃんは笑顔で返事をした。
「加恋ちゃん」
僕は加恋ちゃんに手を差し出した。
「優くん」