夜勤と朝日
『おはよ』7:10



既読『おはよ』7:10


「おはよ」7:10









『夜勤お疲れ様』7:12


「疲れた、始発まで今日一緒だったおっさんとラーメン食べてた」7:12


『朝からキッツ』7:12


「割といけたよ」7:13


『学校行ってくる』7:13

「頑張れよ」7:14








早朝の田舎道、
オレンジ色の夕陽よりキラキラした朝日と
透き通った空気を歩いた





7時14分、いつも乗る電車が来る




1両目、前から2つ目右側のドア
いつも通り友達と待ち合わせ



他愛もない会話と
顔しか知らない、いつもと同じ人達。



私の住む町は山の中にある田舎で、
四両編成の朝の電車は
毎日同じ人が同じ場所に座っている







時々窓から差し込む朝日が
目を刺すように眩しい

 

7時40分、1回目の乗り換え
7時59分、2度目の乗り換え
8時15分、学校の最寄駅に到着する


私は田舎が嫌で、しかたなく
都会の方まで片道約1時間45分かけて
学校へ行く



帰り道は電車の本数も少なくなって、
2時間弱かかることも少なくはなかった。





そんな私の日常、普通で特に色も無い日常が

彼によって次第に彩られていったのだ








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