忘れるための時間 始めるための時間 ~すれ違う想い~
家に帰り、メッセージアプリの亜紀と唯とのグループで今日から達也くんと付き合うことになったと報告をした。二人とも驚いたスタンプの後に祝福の意味を込めてハートが沢山ついたスタンプとcongratulationのスタンプを送ってくれた。
亜紀からの「幸せになるんだよ!」とお嫁にやる母親のようなメッセージに笑いながら心配をかけていたなぁ…とあらためて思った。
布団に入り、目を閉じるがキスしているところを永井くんに見られてしまったかもしれないことを思い出し胸が痛んだ。
ダメじゃよなぁ…永井くんの事考えたら。もう、うちは達也くんの彼女なんじゃから。
そう心に言い聞かせながら布団を頭からかぶったが、やはり目を閉じてもなかなか寝付けずにいた。
ポーン
スマートフォンからメッセージの着信音が響いた。
サイドテーブルに手を伸ばし画面を見ると達也くんからのメッセージだった。
『みらいちゃん、今日はありがとう。俺、嬉しすぎて寝れん』
照れた顔のスタンプと一緒に送られて来た。
『私も。寝れん。』
『明日、お昼ごはん一緒に食べれる?』
『うん!』
『じゃあ、それを楽しみにして寝るわ!』
『うん。私も!』
『おやすみ』
『おやすみなさい』
…ぎこちないメッセージのやり取りだったが心が少しポカポカした。
今日から達也くんの彼女なんだ。
あらためてそう思いながら目を閉じる。
…でも…浮かんできたのは
気まずそうにうつむく永井くんの顔だった。
きつく目を閉じる。
ポロリとこぼれた涙が頬を濡らした。
「しっかりせんと。」
呟いて布団をまた頭からかぶりギュッと固く目を閉じた。
亜紀からの「幸せになるんだよ!」とお嫁にやる母親のようなメッセージに笑いながら心配をかけていたなぁ…とあらためて思った。
布団に入り、目を閉じるがキスしているところを永井くんに見られてしまったかもしれないことを思い出し胸が痛んだ。
ダメじゃよなぁ…永井くんの事考えたら。もう、うちは達也くんの彼女なんじゃから。
そう心に言い聞かせながら布団を頭からかぶったが、やはり目を閉じてもなかなか寝付けずにいた。
ポーン
スマートフォンからメッセージの着信音が響いた。
サイドテーブルに手を伸ばし画面を見ると達也くんからのメッセージだった。
『みらいちゃん、今日はありがとう。俺、嬉しすぎて寝れん』
照れた顔のスタンプと一緒に送られて来た。
『私も。寝れん。』
『明日、お昼ごはん一緒に食べれる?』
『うん!』
『じゃあ、それを楽しみにして寝るわ!』
『うん。私も!』
『おやすみ』
『おやすみなさい』
…ぎこちないメッセージのやり取りだったが心が少しポカポカした。
今日から達也くんの彼女なんだ。
あらためてそう思いながら目を閉じる。
…でも…浮かんできたのは
気まずそうにうつむく永井くんの顔だった。
きつく目を閉じる。
ポロリとこぼれた涙が頬を濡らした。
「しっかりせんと。」
呟いて布団をまた頭からかぶりギュッと固く目を閉じた。