(短編)好きって言いたい☆



「…ふ〜ん?まっ、ぃいけど。それより、もう8時50分だぜ?急がねーと入学式遅刻すんべ」


涼が自分の腕時計を見て平然と言う。


「は〜っ?もぅそんな時間!?早くそれを言いなさいょ!!涼のバカっ!」


あたしは、また涼に文句を言ってしまった。


「何だょ、それ。人がせっかく親切に教えてやったのにょ〜もう知ーらね!俺先行くかんな」

涼は、そう言うと本当に一人でどんどん去って行く。

「…っちょ!ちょっと〜待ちなさいょぉ!!置いて行くんじゃないわょ〜!」


あたしは、慌てて涼のあとを追い掛けた。




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