お人好し
「なんでこんな時に土砂降りなんだよ!」
「くそ……井上の奴!」
「とにかく走ろう!」




朦朧とした意識の中携帯がなった。
水瀬くんだ…声を必死に振り絞って
「み…ずせ……くん?」
焦った水瀬の声が聞こえた。
「すぐ行く!」
助かったのか……なんで助けてくれるの?

だって井上先輩は。
「お前があの3人の悪口言ってるって言ったらさ…ひでぇー顔でどっか行っちまったよ‪」と笑いながら言う。

「何のためにこんなことを。それに暴力はッッ」 白川の体に衝撃が走る。

「うるせぇーな」
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