可愛い、もっと。



「はぁ……なんで叶音はそんな可愛いの?」


「え、えっ??」


ふつうにサンドイッチをパクパク食べているだけなのに隣から柊羽くんの視線をものすごーく感じる。


「えっとぉ、柊羽くんはお昼食べないの?」


「んー、あとで教室戻って食べるからいーよ」


「で、でも」


「今は可愛い叶音を見てるから気にしないで」


とは言っても。
ずーっと見られっぱなしだとこっちも緊張しちゃうというか!


とりあえず気にしないように……!と思ってさっき屋上に行く途中で買ったホットココアの缶を開ける。


ひと口飲んでみたら結構まだ熱かったので冷ますために唇を尖らせて。


「ふぅ……ふぅっ」


そのまま口をつけてゴクゴク飲んでいたら。


「はぁぁぁ……。ほんと何しても可愛いから困っちゃうね。叶音は俺を困らせる天才なのかな」



隣の柊羽くんはなぜか頭を抱えちゃってる。

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