可愛い、もっと。
天然彼女。
いつも。
俺、椿木柊羽の毎日は可愛いで溢れている。
これだけ聞いたら頭おかしいんじゃない?とか言われても仕方ないと思うけど。
もちろん、その"可愛い"は特定の子だけ。
毎日めんどーなガッコーだって、彼女がいるから行くようなもので。
いつも自分の家を早く出て、会いたい彼女の家まで迎えに行くのが毎朝の日課と言ってもいいくらい。
少し早めに着いて外で待つこと数分。
「あっ……柊羽くんっ、おはよう」
あぁ、ほら来た。
俺が溺愛してやまない……彼女の叶音。
「おはよ」
俺が笑顔で挨拶したら、少し照れた様子で同じように笑顔で返してくれる。
この笑顔を見ただけで、憂うつだった気分がすべて吹っ飛んでいく。
はぁぁ……ほんとこの子なんでこんな可愛いのって。
ため息つきそうなくらい、俺の彼女の叶音はものすごく可愛くて可愛くて。