可愛い、もっと。
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朝、叶音と2人っきりで登校する時間が唯一の至福。
教室に着いてみたらガヤガヤうるさいクラスメイトたち。
昼休み2人で屋上に過ごすまでは叶音に触れることすらできないなんて地獄すぎる。
席に着くまで周りの女子たちはキャーキャー騒ぐ。
「椿木くん今日もかっこいい〜!!」
とか
「わたしも一緒に登校したい〜」
とか
「隣にいる叶音ちゃん羨ましい〜」
とか。
ほんといろんな声が飛んでる。
これを聞くだけでため息出そうになるし、正直鬱陶しいとか思うし。
叶音以外の女子の声とか耳に入れたくないし。
席に着いてみれば、まるでこのタイミングを狙っていたかのように女子3人組が俺の席を囲ってくる。
「柊羽くん〜おはようっ!」
声も甘ったるければ、香水か何かわからないけど甘くどい匂い。
思わず鼻を塞ぎたくなるほど。