可愛い、もっと。
保健室のベッドで2人っきり。
もうこれ何か起こりそうとしか言えない。
いや、落ち着きなよって。
相手は病人だし、手出したら完全にアウト。
でもさ……。
「しゅうくん、ギュッして……っ」
「っ……」
これに耐えられる男いる?
いや、いないでしょ。
ってか、俺くらいだって。
この状況で押し倒してないの。
頭の中でまったく関係ないことを考えて、気をそらそうとするけど。
「ぬぁ……ぅ、あつ、い……よ……っ」
「いや、ちょっと待って叶音。
それはさすがにまずい、すごくまずいから」
まるでわざとやってるかのように、叶音が目の前でセーターをバサっと脱いで
おまけにリボンも外してブラウスのボタンまで外しだすから。
はぁ、これやばいって。
視界に入らないようにするけど、変に意識するせいで見えちゃうし。