虹の彼方へ~運命の赤い糸は1枚の写真~ 《シリーズ本編》
ノックの後「とうぞ」の返事が。
「失礼します。お忙しい中、お時間をいただきありがとうございます」
「日比谷くんどうした?」
「それが…最近毎日仕事が終わって帰ろうと局を出ると、日向飲料の娘さんが待ち伏せしていて非常に困ってます」
「あ~、以前父親の頼みで会わせたあの子か…。可愛らしい子だったが」
蓮はイラッとする。
「本当に迷惑です。本人にもハッキリと伝えましたが全く伝わらない。これ以上続くなら、ストーカーで被害届を出します」
社長は慌てる。
大事なスポンサーだが、蓮の言い方だとよっぽどの事なのだろう。
「わかった。日向社長に連絡を入れる事にしよう」
「お願いします」
蓮は、用事は終わったと立ち去ろうとした時、社長から更に話が続いた。
「日比谷くん、結婚とかはまだ考えてないだろうね?」
「…。どうしてですか?」
「君は、うちの局の顔だ。相手とタイミングが大事だ。勝手にされては困る」
蓮は、初めて局アナである事を後悔した。普通の会社員なのに、結婚にまで口出しされるとは…
「失礼します。お忙しい中、お時間をいただきありがとうございます」
「日比谷くんどうした?」
「それが…最近毎日仕事が終わって帰ろうと局を出ると、日向飲料の娘さんが待ち伏せしていて非常に困ってます」
「あ~、以前父親の頼みで会わせたあの子か…。可愛らしい子だったが」
蓮はイラッとする。
「本当に迷惑です。本人にもハッキリと伝えましたが全く伝わらない。これ以上続くなら、ストーカーで被害届を出します」
社長は慌てる。
大事なスポンサーだが、蓮の言い方だとよっぽどの事なのだろう。
「わかった。日向社長に連絡を入れる事にしよう」
「お願いします」
蓮は、用事は終わったと立ち去ろうとした時、社長から更に話が続いた。
「日比谷くん、結婚とかはまだ考えてないだろうね?」
「…。どうしてですか?」
「君は、うちの局の顔だ。相手とタイミングが大事だ。勝手にされては困る」
蓮は、初めて局アナである事を後悔した。普通の会社員なのに、結婚にまで口出しされるとは…