虹の彼方へ~運命の赤い糸は1枚の写真~  《シリーズ本編》
社長から連絡が入ったからか、この日の帰りは日菜子はいなかった。

ホッとする蓮だった。

このまま終わると思っていた…。



翌日の金曜日。

今日は海斗が蓮の家にくると言うので、局の前で待ち合わせをしていた。

9時過ぎ局を出る所で海斗から、今向かっているとメールが入った。

蓮はすぐ来るだろうと局を出た所で待つ。
この時、局内で待っていたら運命は変わったのか…。

出た瞬間に日菜子が走ってくる。

蓮の前まで来て「れんさ~ん」と蓮の腕に手を添えた。


その瞬間フラッシュが!!

クソッと思ったが遅かった。

写真を撮った週刊誌の記者が、走り去って行く。

日菜子は「撮られちゃいましたね♪」と嬉しそう。

そこへ海斗が走り寄ってくる。
蓮の今まで見たことのない程の怒っている顔を見て焦る。

「蓮。何があった?」

「あっ、海斗さんだぁ~」と日菜子。

「誰??」

「蓮さんの婚約者の日向日菜子です♪」

「はぁ??」









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