虹の彼方へ～運命の赤い糸は１枚の写真～ 《シリーズ本編》

「「ただいま」」蓮と海斗が帰ると「お帰り」と奈々が出迎えてくれる。

ふたりとも奈々の顔色が少し悪い？と思った。

が先に奈々から「ふたりとも何かあった？」と聞かれたので、顔を見合わす。

「奈々話があるんだ。ご飯の前に聞いてもらえるか？」

「もちろん」

３人はリビングのソファに座る。

そこで、以前から今日までの日向飲料の娘の日菜子の話を聞かせた。

「奈々、信じてくれ。何も疚しい事はない。ただ、当分マスコミに騒がれるかもしれない」

奈々は考え込む。

その姿に蓮は不安になる。

「奈々？信じてもらえないか？？」と弱気な蓮。

奈々はハッとして、
「蓮。信じているから大丈夫！あなたの愛情はしっかり伝わってるよ」

「ありがとう。良かった。じゃあ、取りあえず着替えてくる」と蓮は寝室へ向かった。