虹の彼方へ~運命の赤い糸は1枚の写真~ 《シリーズ本編》
その頃、奈々は自分の部屋に柳田さんを呼んでいた。
「奈々さんが私を呼ぶなんて久しぶりですね」
「柳田さんにお話があって…私、東京を離れようと思っています」
柳田は自分が呼ばれた時から、重大な事だろうとは予想していた。ただ、蓮と順調に交際しているのも知っていたので予想外の事に驚く。
「その事は日比谷さんは?」
「蓮にも誰にも言うつもりはありません」
長い付き合いの柳田には、奈々の様子に決心が固い事を悟る。
「理由をお聞かせいただけますか?」
「もちろん。柳田さんにはお話しようと来ていただきました。実は…」
奈々は、蓮の子供を妊娠している事、その事を蓮には伝えてない事、蓮が今巻き込まれている問題、それに寄って近々マスコミに追われるであろう事を説明した。
「蓮が大変な時に、逃げ出す様で心苦しいけれど、もし私の事がバレて昔の事故の事が騒がれたりしたらお腹の子を守れる自信がないの」
「日比谷さんは、守ってくれると思いますよ」
「蓮の事を信じてない訳じゃないの。ただ、今は蓮の邪魔をしたくない。私と蓮に運命の赤い糸が繋がっていればきっといつか会えるはず」
柳田は、両親を亡くした被害者である奈々がマスコミに寄って苦しんだ姿を知っているだけに、これ以上何も言えない…
「奈々さんが私を呼ぶなんて久しぶりですね」
「柳田さんにお話があって…私、東京を離れようと思っています」
柳田は自分が呼ばれた時から、重大な事だろうとは予想していた。ただ、蓮と順調に交際しているのも知っていたので予想外の事に驚く。
「その事は日比谷さんは?」
「蓮にも誰にも言うつもりはありません」
長い付き合いの柳田には、奈々の様子に決心が固い事を悟る。
「理由をお聞かせいただけますか?」
「もちろん。柳田さんにはお話しようと来ていただきました。実は…」
奈々は、蓮の子供を妊娠している事、その事を蓮には伝えてない事、蓮が今巻き込まれている問題、それに寄って近々マスコミに追われるであろう事を説明した。
「蓮が大変な時に、逃げ出す様で心苦しいけれど、もし私の事がバレて昔の事故の事が騒がれたりしたらお腹の子を守れる自信がないの」
「日比谷さんは、守ってくれると思いますよ」
「蓮の事を信じてない訳じゃないの。ただ、今は蓮の邪魔をしたくない。私と蓮に運命の赤い糸が繋がっていればきっといつか会えるはず」
柳田は、両親を亡くした被害者である奈々がマスコミに寄って苦しんだ姿を知っているだけに、これ以上何も言えない…