虹の彼方へ~運命の赤い糸は1枚の写真~ 《シリーズ本編》
無自覚な美女
一方、無事にお弁当の配達を終えてお店に戻った奈々。
「ただいま戻りました~」
「奈々ちゃん、ゴメンね~急に配達を頼んで」
「大丈夫ですよ!困った時は、お互い様です」
「ありがとう。誰かに絡まれたりはしていない?」
「奥さん。私、子供じゃないですよ!!」
奥さんは(そう言う意味じゃないんだけど本当に無自覚なんだから)と内心で思っているのである。
ここは『東都テレビ』から商業施設とは反対に歩いて5分。
昔ながらの商店街にある『そよかぜ弁当』だ。
オーナーと奥さんで営む小さな弁当屋は、お昼のパートさんふたりと夜のアルバイトである奈々とオーナー夫婦の大学生の娘さんで回している。
奈々が働き始めて2年になるのだが、お昼のシフトに入るのも配達に出るのも今日が初めてなのだ。
そして、そんな偶然が重なり運命の出会いを果たした。
奈々本人は、全く気づいていない……。
「ただいま戻りました~」
「奈々ちゃん、ゴメンね~急に配達を頼んで」
「大丈夫ですよ!困った時は、お互い様です」
「ありがとう。誰かに絡まれたりはしていない?」
「奥さん。私、子供じゃないですよ!!」
奥さんは(そう言う意味じゃないんだけど本当に無自覚なんだから)と内心で思っているのである。
ここは『東都テレビ』から商業施設とは反対に歩いて5分。
昔ながらの商店街にある『そよかぜ弁当』だ。
オーナーと奥さんで営む小さな弁当屋は、お昼のパートさんふたりと夜のアルバイトである奈々とオーナー夫婦の大学生の娘さんで回している。
奈々が働き始めて2年になるのだが、お昼のシフトに入るのも配達に出るのも今日が初めてなのだ。
そして、そんな偶然が重なり運命の出会いを果たした。
奈々本人は、全く気づいていない……。