虹の彼方へ~運命の赤い糸は1枚の写真~  《シリーズ本編》
社長室に案内された海斗。

「お疲れ様です」

「桐島くんどうした?」

「社長、蓮の想い人覚えてますか?」

「もちろんだ。私にも責任があるからな」
と社長は当時を思い出す。蓮が局を辞めなくてよかったが、蓮の落ち込みようを思い出すのだ。

「彼女が見つかりました!」

「どういう事だ?」

海斗は、今日のお昼ニュース速報で入ったニュースの内容とカメラマンにアポを取った話をする。

「社長。今日は木曜ですが明日の朝一で蓮を行かせてあげられませんか?」

「明日の日比谷くんの番組が…」

「明日は、俺が蓮の分の番組を担当します!もちろんお昼もしっかりやり遂げますから」

「あと一日待てないのか?」

「もしその一日ですれ違う事があれば、俺が後悔する」と海斗は頭を下げる。

「分かった。番組担当者には私から連絡を入れよう」

「ありがとうございます!」

「いや。私も日比谷くんの幸せを願っているよ」








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