虹の彼方へ~運命の赤い糸は1枚の写真~ 《シリーズ本編》
そして『東都テレビ』へ配達にきた奈々は、前回と同じスタッフに弁当を渡す。
「今日もご苦労様」と声を掛けられた。
「ありがとうございました」
と返すと脇目も振らずに去って行く。
真奈美もだったが、大概の女性はテレビ局に来ると芸能人や著名人に会えるのではないかと、キョロキョロとしているので、奈々の態度が女性スタッフには珍しくすごく好感がもてるのだった。
そのまま女性スタッフが蓮の分のお弁当を届けに行くと、ノックをする前に扉が開く。
蓮の視線はお弁当へ。
そして無言で受け取ると部屋の中へ置き、不機嫌に部屋を出て行く姿を見送った。
奈々は、無事配達を終え弁当屋へ戻る。
パートのふたりが「どうだった?」と声を掛けてくる。
「??何がですか?」奈々には全くわからない。
「誰か芸能人に会えた?」
「いいえ」(多分)と内心では呟きながら、残りの調理に取りかかる。
奈々が黙々と仕事をするので、それ以上話を聞くことができないのだった…
「今日もご苦労様」と声を掛けられた。
「ありがとうございました」
と返すと脇目も振らずに去って行く。
真奈美もだったが、大概の女性はテレビ局に来ると芸能人や著名人に会えるのではないかと、キョロキョロとしているので、奈々の態度が女性スタッフには珍しくすごく好感がもてるのだった。
そのまま女性スタッフが蓮の分のお弁当を届けに行くと、ノックをする前に扉が開く。
蓮の視線はお弁当へ。
そして無言で受け取ると部屋の中へ置き、不機嫌に部屋を出て行く姿を見送った。
奈々は、無事配達を終え弁当屋へ戻る。
パートのふたりが「どうだった?」と声を掛けてくる。
「??何がですか?」奈々には全くわからない。
「誰か芸能人に会えた?」
「いいえ」(多分)と内心では呟きながら、残りの調理に取りかかる。
奈々が黙々と仕事をするので、それ以上話を聞くことができないのだった…