虹の彼方へ~運命の赤い糸は1枚の写真~ 《シリーズ本編》
迎えた金曜日。
今日会えなければ、他の方法を考えなければと思っている。
諦めるつもりは毛頭ない。
今日に限って雑務が多く、一区切りついた頃には11時半になっていた。
蓮は慌てて部屋を出ると、ちょうど弁当の配達を終えて帰る後ろ姿が見えた。
間違いなく彼女だ!と確信した蓮は、走って追いかける。
急に走り出した蓮に、まわりは何事か?とギョッとしていた。
本人は、見られている事にも気にせずエレベーターの前まで追いかけた。
エレベーターの前で待っている彼女を見つけ「君。君」と蓮が呼ぶが、彼女は自分が呼ばれているとは思わない。
肩をトントンと叩かれ、やっと視線を蓮に向ける。
「私ですか?何か?」
蓮を見ても全く変わらない態度。
「…」予想外の反応に蓮も一瞬引いてしまう。
視線を前に戻されたので慌てた。
「名前と連絡先を教えてくれないか?」と言った蓮に対し彼女の返事は、「お断りします」だった。
今日会えなければ、他の方法を考えなければと思っている。
諦めるつもりは毛頭ない。
今日に限って雑務が多く、一区切りついた頃には11時半になっていた。
蓮は慌てて部屋を出ると、ちょうど弁当の配達を終えて帰る後ろ姿が見えた。
間違いなく彼女だ!と確信した蓮は、走って追いかける。
急に走り出した蓮に、まわりは何事か?とギョッとしていた。
本人は、見られている事にも気にせずエレベーターの前まで追いかけた。
エレベーターの前で待っている彼女を見つけ「君。君」と蓮が呼ぶが、彼女は自分が呼ばれているとは思わない。
肩をトントンと叩かれ、やっと視線を蓮に向ける。
「私ですか?何か?」
蓮を見ても全く変わらない態度。
「…」予想外の反応に蓮も一瞬引いてしまう。
視線を前に戻されたので慌てた。
「名前と連絡先を教えてくれないか?」と言った蓮に対し彼女の返事は、「お断りします」だった。