虹の彼方へ~運命の赤い糸は1枚の写真~  《シリーズ本編》
蓮は何とか接点を持ちたくて、ポケットから名刺を取り出すと、プライベートのスマホの番号を書いて渡した。

「いりません」と彼女からは返されてしまった。

「一度、連絡してもらえないか?」

「…」

そのままエレベーターに乗り込み行ってしまいそうな彼女の手を取り、名刺を無理矢理押しつけた。

これ以上は嫌われてしまうと蓮が体を引くと、エレベーターは閉まりあっさり行ってしまった。

名前も聞けず、連絡先を渡しただけ。

さぁ、これからどうするか…。





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