虹の彼方へ~運命の赤い糸は1枚の写真~  《シリーズ本編》
「いつ出会ったんだ?」

「月曜のお昼だ」

「??お前局にいたよな?もっとわかるように説明してくれ」


蓮は月曜のお昼の出会いから、今日の名刺を渡すまでを説明するのだった。

「…マジか~」

海斗は、蓮の話を聞きとにかく驚く。
誰もが憧れる、人気・好感度・知名度ナンバーワンの蓮が必死で声をかけても、顔色ひとつ変えない女性。

そんな女性がいるなら見てみたい。


『そよかぜ弁当』と聞いて思い出すのは、年配の男性が配達に来てる姿。

そう言えば、今週姿を見てないなぁ。
かわりに誰が来ていたかは、気にもしていなかった。

といっても海斗はお昼の番組担当の為、『そよかぜ弁当』の配達の時間にアナウンサー室にいない事も多い。

それにしても、その女性は蓮に電話を掛けてくるのだろうか?

こんな余裕のない蓮を、初めてみるので新鮮だ。
親友としては応援したいと思う海斗だった。






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