虹の彼方へ~運命の赤い糸は1枚の写真~  《シリーズ本編》
今の話を聞いて今週の蓮の様子を思い出し、やっと納得できた海斗だった。

「電話がかかって来なかったらどうする?」

「さっき局から家までの間に、商店街があっただろう?あそこに見つけた」

「何を?」

「そよかぜ弁当」

海斗は、帰りに商店街で蓮が足を止めたのを思い出した。

「灯台もと暗しだな」

「毎日通っているのに気づかなかった」

「明日、早速行ってみるか?」

「そうだなぁ~」と悩む蓮。
電話を待つべきか…

「お昼ごはんを買うために行こうぜ」

と海斗に言われ、蓮は内心浮かれている自分に驚くのだった。

「ところで、海斗は俺に用事があって泊まりに来たんじゃないのか?」

「最近、お互い忙しくて話も出来なかったし来ただけだ。」

「それならいいけど…。彼女はどうした?」


蓮同様に人気アナウンサーの海斗だが、キャラ的に彼女がいても大騒ぎされないので、それなりに女性と付き合っている。

「今はいない」少し前に別れたので、蓮に報告がてらのお泊まりだった。






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