虹の彼方へ~運命の赤い糸は1枚の写真~  《シリーズ本編》
海斗がシャワーから出てきたので、コーヒーを注ぎ海斗に渡す。

「蓮は、私生活から完璧だなぁ~」

「そうか?」

「俺なんか休みの日は昼まで寝てるぞ」

「…それはないな」

「彼女がいてもそんな生活?」

「就職してからは彼女はいない」

「…まぁ、確かに自由に出歩けないけど、何でつくらないんだ?」

「いつ足を引っ張られるかわからない。プライベートもひとつ間違えたら暴露される様な仕事だと思っている。隙は作りたくない。だから就職が決まった時、自分がこの人と思えて、結婚を見据える事が出来る人を見つけるまで、付き合わないと決めたんだ」

普通の人が聞いたら重いと思われるかもしれないが、海斗もワイドショーを担当しているため、日々そんなネタを目にしている。
蓮ほどストイックにはなれないが、考えは同感出来るのだった。

そんな蓮が一目惚れした。と言うんだから、かなり真剣なんだと伝わってくる。






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