虹の彼方へ~運命の赤い糸は1枚の写真~  《シリーズ本編》
進展ないまま迎えた月曜日。

いつも通りの時間に出社する。

自分の部屋に入った途端、蓮の出社を待っていた人物が飛び込んでくる。

「蓮!何か進展があったか?」
ノックもなしに入ってくる海斗に驚く。

「海斗。ノックぐらいしろよ」

「ああ、すまん。気になって」

「気にしてくれてる所申し訳ないが、何もない」

「電話もないのか?」

「ああ…」


そこへコンコンとノックの音。

「失礼しまぁ~す」とコーヒーを持って現れる理子。

「わぁ~、海斗さんが朝からこの部屋にいるなんて珍しい~何かあったんですか??」

甘ったるいしゃべり方に、蓮だけでなく海斗まで苦笑い。


「理子ちゃんおはよう。ちょっと、蓮に用事があっただけだよ。僕も、もう行くし理子ちゃんも行こうか」

と理子の退室を促す気が利く海斗に蓮は感謝した。











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