虹の彼方へ~運命の赤い糸は1枚の写真~ 《シリーズ本編》
ずっと抱きしめていたいが腕の中に奈々がいる嬉しさで、それ以上を望んでしまいそうな自分に、そっと奈々を離す。
「奈々。ソファに座って話をしないか?」
と手をつなぎソファに促す。
ソファに座っても手を離さない蓮。
「蓮。蓮は有名なアナウンサーだって、お店の人達が話してて。私、殆どテレビ見ないから知らなくてごめんなさい」
蓮は、自分の事を知らない奈々に嬉しくなる。アナウンサーと言う肩書に寄ってくる女性も多いからだ。
「俺は別に芸能人じゃないし、東都テレビの社員だよ。俺自身を見てもらえると嬉しい」
「わかった」
「奈々は?お弁当屋さんのアルバイト長いの?」
奈々は、まだ自分の本当の姿は話す気になれない。
「2年かな~オーナーのご家族の人柄に惹かれて働いてるの」
「奈々のご家族は?」
「…。事故で亡くなって」
「すまない。嫌な事を思い出させたね」
「いいの。随分前の事だから」
「蓮は?」
「両親は、アメリカに住んでいて滅多に会わないな。弟も一緒にアメリカなんだ」
「奈々。ソファに座って話をしないか?」
と手をつなぎソファに促す。
ソファに座っても手を離さない蓮。
「蓮。蓮は有名なアナウンサーだって、お店の人達が話してて。私、殆どテレビ見ないから知らなくてごめんなさい」
蓮は、自分の事を知らない奈々に嬉しくなる。アナウンサーと言う肩書に寄ってくる女性も多いからだ。
「俺は別に芸能人じゃないし、東都テレビの社員だよ。俺自身を見てもらえると嬉しい」
「わかった」
「奈々は?お弁当屋さんのアルバイト長いの?」
奈々は、まだ自分の本当の姿は話す気になれない。
「2年かな~オーナーのご家族の人柄に惹かれて働いてるの」
「奈々のご家族は?」
「…。事故で亡くなって」
「すまない。嫌な事を思い出させたね」
「いいの。随分前の事だから」
「蓮は?」
「両親は、アメリカに住んでいて滅多に会わないな。弟も一緒にアメリカなんだ」