虹の彼方へ~運命の赤い糸は1枚の写真~  《シリーズ本編》
「じゃあ、送る」と言う蓮。

「ここでいい。蓮は目立つし、行動には注意が必要でしょう?私は人に見られるのが苦手だしちょうどいいと思うの。」


ここに住んでると言えない奈々は、
「下でタクシーを呼んでもらってもいいし、まだそんなに遅くないから」と付け加えた。


蓮は、自分の立場も気にしてくれている奈々の言葉に納得する。

「わかった。明日待ってる」


エレベーターの前まで見送られ、蓮から預かったカードで1階へ。

そのまま、自分のカードを差し込み、42階に帰るのだった。

蓮を信用していない訳ではないが、まだ話す事は出来ない…










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