虹の彼方へ~運命の赤い糸は1枚の写真~  《シリーズ本編》
荷物を拾った蓮は、奈々の手を取り部屋に入りキッチンに荷物を置くと、また奈々を抱きしめる。

「奈々好きだ」

「私も」

しばらく抱きしめあいキスをするふたり。

「蓮?荷物を冷蔵庫に入れていい?」

名残惜しそうに奈々を離した蓮。

「この家の物は何でも勝手に使ってくれていい」

「ありがとう。じゃあコーヒー入れようかな?蓮も飲むでしょ?」

「ああ。頼む」

蓮は、カウンターに座りキッチンで動く奈々を見ている。

「どうしたの?」

「ずっと、奈々を見ていたい」

昨日の今日で、ビックリするほどのラブラブになっているのだった。

お互い相手を詮索することなく、話したいときに言えばいいと思う考えなので、心地よい時間が流れていく。

蓮の今まで出会った女性は、自分の事ばかりで常に蓮の事を詮索し、鬱陶しく思った事しかなかった。

奈々がいるだけで癒やされる。
幸せな気持ちになれる。







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