虹の彼方へ~運命の赤い糸は1枚の写真~  《シリーズ本編》
ソファに座りコーヒーを飲みながら、ポツリポツリと会話する。

お互い普段から無口な方なので、同じ空気が流れ沈黙すら苦痛を感じない。

ふたりともテレビをあまり見ない。

蓮のリビングの端には本棚があり、沢山の本が並んでいる。

お互い読みたい本を選び、ソファに座りのんびり読書を楽しむ。

少し日が落ち始めた頃、ふたりともウトッとしている。

眠りの浅かった奈々は先に目覚めた。
こんなにのんびりしたのはいつ以来か。

ひとりになってからはない。

蓮との空間に心底癒される。
久しぶりに感じた幸せ。
いつまで続ける事が出来るのが、不安と紙一重。
今は、純粋に楽しみたい。

蓮の綺麗な寝顔を少しの間みていた。





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