虹の彼方へ~運命の赤い糸は1枚の写真~  《シリーズ本編》
夕食を終えのんびりワインを楽しむ。

何気ない会話。

「奈々は今何歳?」

「25歳だよ」

「誕生日は?」

「12月24日」

「クリスマスイブかぁ~。覚えやすい」

「蓮は、何歳?」

「31歳。あっ、今日何日だ?」

「今日?5月14日」

「…。俺、明日で32歳だ」

「蓮、5月15日が誕生日?」

「そう」

「凄い!おめでとう!!」

「ああ、まだ少し早いけど、ありがとう」

「蓮。何か欲しいものない?」

「…。何でもいいのか?」

「もちろん!!」

「じゃあ、奈々がほしい」
とかすれた声で呟く。そして熱い視線で奈々を見つめる。

「…」奈々は顔を真っ赤にする。

「ダメか?」子犬の様な目で見つめる蓮。

奈々は、内心(ズルイ)と思うのだった。

「蓮。私、男性と付き合った事がないの。何もかも初めてで。それでもいいの?」

「それは、最高のプレゼントだよ」
と奈々を抱きしめる。そっと、蓮は奈々を抱き上げ寝室に向かう。お互い言葉なんて必要ない。

そこからは初めての奈々を気遣った大人な時間が流れる。
お互いがお互いを求め合い、朝まで熱い時間を過ごすのだった…。











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