虹の彼方へ~運命の赤い糸は1枚の写真~  《シリーズ本編》
奈々は、久しぶりに熟睡してスッキリ目覚める。
隣には温もりが…

よく寝た!と感じるのはいつ以来か。

両親が亡くなってからいつも眠りは浅かった。

身体のあちこちが痛いが、心地よい気怠さ。

ふと視線を感じ、目を開けると蓮の笑顔。

寝顔を見られていた恥ずかしさで、布団を頭まで被る。

「奈々、おはよ」

「おはよ」と布団の中から聞こえる。

「そんな可愛い態度で誘ってる?」

目だけ出して「誘ってない!」という奈々だが、
蓮はもう煽られまくり。

「奈々ゴメン」

「??」

「もう無理」

と朝から奈々に覆い被さる。

蓮の誕生日の今日、蓮のペースで1日が始まるのだった…















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