虹の彼方へ~運命の赤い糸は1枚の写真~  《シリーズ本編》
蓮は奈々の事を気にする余裕のない程、毎日悩まされていた。

日菜子が、毎日仕事終わりに待ち伏せしているのだ。

数日が過ぎた頃、蓮は自分だけではどうにもならない事を悟り社長に連絡を取る。

「はい。秘書室田中です」

「お疲れ様です。日比谷です」

「お疲れ様です。どうされましたか?」

「早急に社長にお会いしてお話したい事が」

「少々お待ちください」
保留音が流れる。

「お待たせ致しました。社長が、30分後にお会いするそうです。お待ちしております」

「ありがとうございます」

蓮は30分後に時間を空けるため急いで仕事をこなす。


~30分後~
エレベーターで最上階へ。
今日も秘書の田中が待っていた。

「お疲れ様です」

「お待ちしておりました。どうぞ」

社長室に案内された。










< 99 / 127 >

この作品をシェア

pagetop