ファフロッキーズの朝
眠れない日が時々ある。

そんな日は、本を読んだり、時には自分で書いてみたりする。

そうしていると、なんだかこの世界から離れられる気がするから。

いつからか僕は小説家を目指していた。

こんな夢を話すと友達に笑われるかも知れない。

なので、僕は小説投稿は愚か、誰一人として小説を書いていると告白をしたことがない。

僕はこっそりと小説を書いている。

誰にも読まれない物語なんて、存在する意味があるのだろうか?
そんなことを思う日も度々ある。

いつからだろう、こんなに自分に自信が無くなったのは…



7月1日

「あんた、最近部屋によく籠ってるけど、ちゃんと勉強はしてるの?」

「まぁ…ぼちぼち」
僕は適当に答えた。

「たまには、外にでも出てみたらどうなの?そんなに部屋にばっかり籠ってると、病気になるわよ」

母の言葉に、答えるのすらめんどくなり僕は無視をした。



今日も一日特に何もせずに時間が過ぎた。

眠れる気がしない。

ふと僕は部屋の窓を開け、空を見上げる。

小説の主人公はこうやって、よく空を見上げるよな。

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