【短編】僕の本気
「こんな可愛い子と付き合ってることを内緒にした僕が間違ってた。でも、僕も頭のどこかで茜ちゃんと本当に付き合ってるとは言い切れないって思ってて──」
だから、内緒のまま貫き通したってこと?
じゃあ、るい君は私と付き合ってることを言おうとしたってこと?
「ふふ、なーんだっ」
「え、なになに」
「要するに、るい君は私の事好きなんだねっ」
すると、繋いでいた手にグッと力が入った。
「ん、大好きだよ」
……っ!!
「茜ちゃん」
「っんな、何でしょうっ」
「僕の本気これからたっぷり見せてあげるからね」
fin.