その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜
橘くんなりの優しさだけれど、やっぱり落ち込んでしまう。
少し俯き加減になりながらも、とぼとぼと彼のうしろをついていくと……。
「こちらの商品、サイズはお間違えなかったでしょうか」
「はい、大丈夫です」
突然の店員さんの声にパッと顔をあげると、なんと橘くんがワンピースを購入していて。
一瞬なにが起こったのかわからなかった。
「ありがとうございました!」
結局理解しないまま、お店を後にする。
橘くんは先ほど試着したワンピースの入った袋を手にしていた。