その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜
「帰るときに渡すからね。
次のデートが楽しみだなぁ、次はいつにする?」
「次……え、でもそのワンピースは橘くんが買って……」
「俺からのプレゼントってことで。
初めてのデート記念日に」
「そ、そんな……橘くんに払ってもらってばかりで!」
いったい私はどれだけ橘くんに払わせるつもりなのだ。
これは本当にタダで受け取るわけにはいかない。
「姫野さんのワンピース姿を見られるんだ、迷いなく俺が払うよ。その日は一日中俺とイチャイチャしようね」
「で、でも私たちはすぐに別れる関係だから……!私なんかと恋人のフリをするためだけに、橘くんの貴重な休日を台無しにするのはやっぱり申し訳なくて……」
このタイミングで思い切って話をしてみる。
私たちが別れる日はすぐに訪れるはずだ。