その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜



それ以降は同じ注意をされることなく、女の子たちも自分たちのバスケに集中していた。


私も同じチームの足を引っ張らないよう、頑張ろうと気合を入れる。

そして試合は順調に進んでいたけれど、終盤に差し掛かったところでその事故は起こった。


「叶人!大丈夫か!?」
「結構鈍い音としたぞ!」


突然男の子たちがいるコートが騒がしくなって。
パッと視線を向けたときにはもう、誰かがたくさんの人で囲まれていた。

なんとなく嫌な予感がしたのは、“叶人”という橘くんの名前が聞こえてきたからだ。

< 123 / 272 >

この作品をシェア

pagetop