その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜



「ご、ごめんなさい……」

「少し意識してほしいつもりが、すごく意識させちゃったんだね。男慣れしていない姫野さんも愛おしくてたまらない」

「橘くん、あの……」


今なら聞ける気がする。
穏やかな空気が流れる中、私は疑問を投げかけてみることにした。


「ど、どうしてキスをしたんですか……?」

返答次第では今すぐこの場から逃げだしてしまいそうだ。
逆に私は橘くんになんで答えてほしいのだろう。


「もしかして、ずっとそのことで悩んでた?」
「……っ」

まさにその通りで、素直にうなずいた。
橘くんに小さく笑われてしまい、恥ずかしい気持ちが増す。

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