その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜
「かわいいなぁ。
ここが学校じゃなかったら、今すぐキスしてた」
き、キス!?
どうしてまたキスなんか……?
橘くんの言葉に焦ってしまう。
ますます彼のことがわからなくなるばかりだ。
「そんな風に、もっと俺を意識するといいよ。
姫野さんは俺の彼女だってこと、自覚して」
ふと顔をあげると、橘くんに真剣な眼差しを向けられていた。
その瞳に捉えられ、ドキッと胸が高鳴った。
「それだけは忘れないでね?
恋人のフリなんて、もう言わせないよ」
後頭部に手を添えられて。
ゆっくりと橘くんの顔が近づいてきた。