その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜



「かわいいなぁ。
ここが学校じゃなかったら、今すぐキスしてた」


き、キス!?
どうしてまたキスなんか……?

橘くんの言葉に焦ってしまう。
ますます彼のことがわからなくなるばかりだ。


「そんな風に、もっと俺を意識するといいよ。
姫野さんは俺の彼女だってこと、自覚して」


ふと顔をあげると、橘くんに真剣な眼差しを向けられていた。

その瞳に捉えられ、ドキッと胸が高鳴った。


「それだけは忘れないでね?
恋人のフリなんて、もう言わせないよ」

後頭部に手を添えられて。
ゆっくりと橘くんの顔が近づいてきた。

< 135 / 272 >

この作品をシェア

pagetop