その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜
「制服届けてくれてありがとうな。
叶人、どうだった?」
「あ、えっと……」
自然と本原くんと一緒に教室へと戻るけれど、そんなこと初めてで緊張してしまう。
本原くんとふたりで話す日が来るだなんて。
言葉に詰まってしまい、苛立たせているかもしれないと思うと余計に焦ってしまった。
けれど本原くんはジュースを飲みながら、特に表情を変えることなく私が話すのを待っていてくれて。
やっぱり本原くんも優しい人なのである。
そのおかげで、ようやく話し出すことができた。