その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜



「橘くんは、念のため病院で検査を受けるみたいで……今日はもう、早退するらしいです」

「結構強くぶつかってたからな。まあ一瞬ふらついてたけど、意識はあるしたぶん大丈夫だろ」

「大丈夫、だといいな……」
「それに自業自得だし」

「えっ?」


自業自得……?
本原くんからの厳しい言葉に、思わずとなりを歩く彼を見る。


「あいつ、本当にバカだよ。試合中なのに、よそ見して姫野さんのバスケ姿を見てたんだからな」

「わ、私……?」

「愛おしそうに見つめてたけど、その直後にぶつかったんだから本当にダセェよ」


つまり、それは……私のせいで橘くんが?

原因は私だと知り、慌てて橘くんに謝りに行こうとしたけれど。

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