その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜
「姫野さん?」
「あの……本原くんは今、なんて言いましたか……?」
「なにって、叶人の悪口?」
「そうじゃなくて……今、うわさのことで」
「……もしかして、まだ叶人は話してなかったのか?」
大きなため息をつく本原くんを前に、鼓動が速まるのがわかる。
「姫野さんと叶人が付き合ったって最初にうわさを流したのは俺。でもうわさを流すように指示したのは叶人」
本原くんの口から真実を聞いたとき、私は頭が真っ白になった。
思わず足がふらついてしまいそうになる。