その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜
「そっか、バレていたんだね……じゃあ一緒に考えようか、住む家はどこがいいとか希望はある?大体候補は決めているんだけど……」
「す、住む家?」
予想外の言葉に、目が点になってしまう。
思わず振り返り、うしろに座る橘くんに視線を向けた。
パチッと目が合うと、彼は少し恥ずかしそうにして。
「ほら、そろそろ姫野さんとの将来について考える時期かなって……卒業したら同棲するだろうから、住む家はどこがいいかなと思って」
「同棲……!?
だ、誰と誰がですか!?」
同棲って、結婚をにおわせる言葉なんじゃ……けれど、どうして今の流れでそのような言葉が出てきたのだろう。