その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜
それなのに橘くんと一緒に登下校できないのは寂しい……だなんて、言えるはずなくて……。
「……っ!?
た、た、橘くん、なにして……」
そのとき。
突然橘くんが制服のリボンを解いてきた。
「正直に話さないと脱がしちゃうよって脅し、かな」
「こ、ここは教室で……っ、は、話します!」
抵抗しようにも、本当にシャツのボタンをひとつ外されてしまう。
本気だと思った私は慌てて降参した。
「うん、じゃあ俺に聞かせて」
私をうしろから抱きしめる橘くんは、ニコニコ笑っているような気がした。
一方で私は少し緊張しながらも、ゆっくりと口を開いた。