その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜
「その、好きって気持ちがあまりわからなくて……こんなこと、初めてだから」
「そっか。まだまだ染め足りないんだね」
「えっ……」
「頭の中、俺でいっぱいにしてあげるよ。
俺だけが必要になるくらい」
甘い声で囁かれて、胸がドキドキとうるさく鳴る。
今でも十分橘くんのことでいっぱいだ。
触れ合う彼に意識がぜんぶいき、他のことなんて考えられない。
「あの、橘くん……恥ずかしい」
先ほどと同様、足をパタパタと動かして離れたいアピールをする。