その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜



「好きだからって天音の気持ちを考えずに動いた上に変態だし、言ってることズレてるし、まだ付き合って間もないのに同棲とか結婚とか先の話をするなんて……今ならまだ間に合うから早く別れなさい」


もし橘くんと別れたとして、これからは元どおりの関係に戻る……?


「天音?」


気づけば首を横に振っていた。
それは嫌だって、素直に思う自分がいて。


「や、やだ……」
「え?なにが嫌って……もしかして、洗脳され」

「か、帰ります!」


一度頭を下げてから、教室を後にする。

落ち着いてから自分のしたことを思い返し、早速後悔に襲われた。

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