その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜



最初は橘くんとふたりで勉強をする予定だったけれど、前日である昨日に芽衣ちゃんから遊ぼうと誘われて。

橘くんと家で勉強すると話したら、彼が家にやってきたときに芽衣ちゃんと本原くんもやってきたのだ。


「ちょっと、天音の髪を匂わないで」
「うーん、仕方ないな……じゃあ首回りにするよ」

「ひゃっ!?」


芽衣ちゃんにダメだと言われたためか、首筋に唇を当ててきて。

匂いを嗅ぐというより、これだとまるで……。


「橘くん、くすぐったいです……」

キス、されているみたいだ。
ギュッと目を閉じて離れて欲しいアピールをするけれど。


「そんなかわいい顔するからダメだよ」
「ど、どうして……!」

「ねぇ姫野さん、今から俺とふたりで姫野さんの部屋に行かな」

「やっぱりあたしが天音の横に行く!」


痺れを切らした様子の芽衣ちゃんが、バンッと机を叩くようにして両手を置いた。

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