その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜



「姫野さんの宿題を一緒に?
それなら喜んでやるよ」

「橘くんは橘くんの宿題があると思うので……!」
「ないよ。もう終わってるから」

「えっ?」


橘くんの言葉に、私だけでなく芽衣ちゃんと本原くんも彼を見た。


「だって姫野さんに会えなかったこの1週間、なにかしていないとすぐに“夜中に姫野さんの家に行って攫いに行こう”という計画を立ててしまっていたから……宿題で紛らわせてた」


宿題は中々多いけれど、1週間で終わらせてしまうだなんて。

溜める前に終わらせる橘くんは真面目で賢い人である。

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