その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜



この空気をよくする方法が……。


「……あっ」
「姫野さん、どうしたの?」


4人で宿題をすることになって焦り、すっかり忘れていた。

実は今日、みんなが来る前にケーキを作っていたのだ。


橘くんが家に来るとなり、朝からどうしてもソワソワしていて。

気を紛らわすためにケーキを作ったのである。


お父さんやお母さんも仕事から帰ってきて食べるかなと思い、少し大きめに作っていたため、全員分用意できるはずだ。


「実は私、朝にケーキを作っていて……よかったら、休憩がてらに食べませんか!」

思い切って言い合いをするふたりの間に入る。
突然だったためか、直後には沈黙が流れてしまったけれど。

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