その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜



「嫌じゃないってことは、つまり受け入れてるってことだよね……うーん、あまり天音の恋愛に口出しするのもよくないからね」

「きっと芽衣ちゃんは勘違いをしていて……橘くんは、本当に私にはもったいないくらい素敵な人なの」


それでも、彼のとなりにいたいって思ってしまう。
最初はおそれていたはずなのに、心の変化って不思議だ。


「天音がそう言うなら……でも、ちゃんと言葉にしないとダメだからね?」

「言葉……?」

「好きかどうかわからないのに付き合うのは中途半端ってこと。付き合うならそれなりに抱く感情があるだろうし……そこは自覚するべきだと思うよ」

「中途、半端……」

「まあ相手はそれでも満足してるけど、互いのためにならないからね」


芽衣ちゃんの言葉が胸に刺さる。
確かに中途半端だ。

< 220 / 272 >

この作品をシェア

pagetop