その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜
「楽しみだなぁ、姫野さんを独り占めできる。本当は今日も打ち上げに行かずに、姫野さんとふたりでいたいんだけどね」
「えっ……打ち上げ、嫌なの?」
「嫌じゃないけど、姫野さんとふたりきりのほうがいいな。でもまあ、みんなに伝えるいい機会かもね」
「機会?」
「姫野さんは俺の彼女だって見せつける機会だよ」
「……っ」
少し恥ずかしいけれど、橘くんは私を彼女だって思っていてくれることが嬉しかった。
私も自信を持って、橘くんは私の彼氏だと言えたらいいなと思った。
「あの、そろそろ行きますか……?」
「もうそんな時間か。
でも姫野さん、もっと甘えてくれていいんだよ」
「それ、は……また今度で!ー
今日は甘えさせてもらったため、我慢することにする。
そして橘くんと一緒に打ち上げが行われる場所へと向かった。