その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜



きっと私が橘くんと付き合っていることに対して、よく思っていないのだ。


「あ、あの……」
「確かにかわいいわね……」

「えっ……?」

「ほら、目的忘れてるよ。
褒めてどうすんの」


女の先輩にじっと見つめられ、思わずうつむいてしまう。
やっぱり私が橘くんとなんて……って、弱気になってはいけない。

橘くんはこんな私を好きだと言ってくれるのだ。
それなのに私が諦めようとしてどうする。


「あっ、そうだった……あんたね!」

突然大きめの声を出されてビクッとしたけれど、頑張って女の先輩の目を見つめ返す。

< 252 / 272 >

この作品をシェア

pagetop